ゆうめい発表会
小松と田中が主体となった俳優による公演。
今まで誰にも言えなかったことを演劇で発表する秘密の会。
あいさつ
29歳。
学生時代の友達から結婚式に呼んでもらうことが増えました。
売れていく友達の前では酔っ払わないと以前の様にふざけられなかったりします。
そんな時にSexy Zoneのコンサートに行きました。
ジャニオタのコミュニティに飛び込むと、身分や立場を気にすることなく好きな話ができる友達ができた。
愚痴を言ったり、応援したり、励まされたり、罵っちゃたり。
最近あった友達との話ができたらなと思います。
(田中祐希)
ゆうめい発表会vol.2『ファン』
2019年8月2日(金)~8月5日(月)
インストールの途中だビル 屋上
東京都品川区戸越6-23-21
中延駅から徒歩1分(東急大井町線、都営浅草線)
荏原中延駅から徒歩12分(東急池上線)
http://install-bldg.weebly.com
終演しました!感想はコチラ!
今後の観劇の参考に是非ともお願いします!
https://togetter.com/li/1384873
書き手
田中祐希
作り手
小松大二郎 田中祐希 菅 俊貴 関 彩葉
お手伝い
池田 亮
後援
インストールの途中だビル
公演日時
8月2日(金) 18:30
8月3日(土) 15:30 / 18:30
8月4日(日) 15:30 / 18:30
8月5日(月) 15:30 / 18:30
開場・受付開始は開演の20分前。上演時間は60分程を予定しています。
チケット料金
前売り 2000円
当日 2500円
ご注意点 ※ご了承の上、ご予約お願いいたします
☆舞台・客席共に屋根のない屋外でのご観劇になります。
夏の強い日差し除けの帽子や日傘、雨具等はお客様各自でご用意の上ご来場下さい。
☆立ち見、又はビニールシートに座っての観劇となります。
☆雨天決行。荒天時中止。雨天時も上演いたします。
荒天時は安全面を考慮し、公演中止とさせて頂きます。
荒天時、中止のアナウンスが開演直前になる場合がございます。
はじめに
先日、友達の代行としてSexy Zoneのライブに初めて行きました。アイドルのライブ自体初めての経験だったのですが、会場の横浜アリーナに向かう道中から初体験の連続。横浜線に乗り換える菊名駅から高揚している女性ファンの数。人、人、人。間違って女性専用車両に乗ってしまったかのように一人申し訳なく身体を縮こませながらも、「自分だけ楽しめなかったらどうしよう」という予習不足の不安はどんどんと膨らんでいました。
入場の列に並んでいると、ゲートの方から断末魔のような歓声が断続的に沸き上がる。公演当日に席がわかるチケットが発券される為、ファンにとって入場はその日どこから好きな人と会えるのかが決まる重要な瞬間のよう。会場に入って知る横浜アリーナの大きさ、巨大で豪華な舞台セット、開演を待ちわびるお客さんの高揚感。この広さ、この数のお客さんを5人だけで盛り上げるのか!?開演が近づくにつれ「Sexy Zone!Sexy Zone!」とコールは大きくなり、会場が一つになる頃には電車での不安などはかき消されていました。
開演してからは更に興奮の連続。生で見るSexy Zoneメンバーの顔の美しさ。アリーナを縦横無尽に駆け回りながら、歌い、踊り、ファンサする(ファンサービスする)エネルギー。ファンが今何を求めているのか瞬時に判断してそれに応えたり、時には裏切ったり。一人一人の表現力が個々の特徴を持って目に見えて高い。そして、実際の歌や動きと合わさった光や映像、巨大で動く舞台美術、お金がかかった演出の数々。2時間の公演はエンドロールが流れた時に「まだ折り返しぐらいじゃなかったのか!?」と疑うくらいあっという間に感じた夢の時間でした。
(Sexy Zone公演後の田中)
まさかSexy Zoneにこんなにも心を動かされるとは思いませんでした。今まで僕は小劇場の表現こそ映画やドラマにはできない、大衆に迎合しない数々の実験、試行錯誤から生み出された最先端で魅力的なものだと思い、自らも小劇場の世界に身を置き活動してきました。しかし、最先端はジャニーズにありました。最新で最高。そして、ジャニーズは演劇的表現にも精通していました。寺山修司の演劇論に次のような言葉があります。「私たちはどんな場合でも、劇を半分しか作ることはできない。あとの半分は観客が作るのだ」。Sexy Zoneはすべてのパフォーマンス、すべての演出がファンと一緒に作り出されていました。ファンがあってのライブ。ジャニーズもまた寺山演劇だったのです。
ジャニーズはイケメンで表現力もあってかけられるお金もたくさんある。あらゆる面で圧倒的に差があるとしても、演劇でもSexy Zoneの公演に勝るとも劣らない見応えのあるものを表現したいというのが本音です。
で、何をするのか?
会場の一体感を作りたい。「見る側」と「見られる側」、「作り手」と「観客」という分断をなくしたいと考えています。Sexy Zoneの公演で感じた一体感はどこから感じたのか。振り返ると、「何が起こるかわからないイベント性」と「能動的に参加できていた」ことが要因にあると思います。
これまで演劇をしている中で一体感を感じた経験が何度かあります。去年のゆうめい発表会『三伏』の初日、あるお客さんがドリンクオーダー制の公演を食べ物持参自由の公演だと勘違いしてしまい大量のおまんじゅうを買って来て開演前に会場の他のお客さんに配ったことがありました。周りの人達は戸惑いつつも開演前に突然配られるおまんじゅうの量に思わず笑ってしまい、会場の雰囲気が和らいだことを覚えています。突然の大量のおまんじゅうには観客も演者も巻き込む力がありました。
今回、ゆうめい発表会vol.2『ファン』は品川区中延にある6階建てのビルの屋上で行います。本番をどのような天候で迎えるかは当日までわかりません。また、会場が時間制での貸し出しのため本番会場でのリハーサルの時間を十分に取れない可能性があります。ということで、わからないことを活かします。安全面を最大限考慮しつつ、即興性を大事にした作品作りに挑戦する。アドリブ芝居をたくさんするということではありません。台本はありますが屋外ならではの音や風や見ている人を無視せず、環境にしっかり影響されて演じたいということ。稽古場所は室内に加えて河川敷や中延の街中も考えています。その場その場で作り上げるというイベント性を感じられる作品にします。安全性、信頼関係があるうえでのハプニング大歓迎。
また、予約してもらう前の段階や開場中、公演中に観客が能動的に参加できるアプローチを仕掛けます。例えばドリンク販売であったり、椅子をどう配置するかであったり、公演中の休憩時間を設けたり。全員に「どうするか」の選択肢を作るということをやっていきます。宣伝、予約のやり方、受付、場内案内、あらゆるところで工夫ができそう。環境の作り方から作り手の皆さんと話し合って考えていきたいです。